留学の中間報告

また1ヶ月以上記事が空いちゃいました、うっでぃです。

さて、11月も中旬、ここカナダはかなり冷え込んできました。
近頃は雪を見ない日がありません。気温がほとんど氷点下なので、降った雪がなかなか溶けないからです。
もうそろそろすると路面が凍りつく日々がやってくるのでしょう。それまでに1年以上履き続けて足の裏がツルツルになったスニーカーを買い換えないといけないし、氷点下50℃にもなるという本格的な冬に備えてコートも買い換える必要があります。出費が痛いですが、まあ仕方がないですね。

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雪の下にある草を掘って食べてます。かわいい。


さて、こうして記事を書いているわけは、早くも僕の留学期間がおよそ3分の1すぎたからです。
僕は9月から来年の4月末まで8ヶ月間留学するので、 2.5ヶ月でその3分の1です。
というわけで、いい節目なので、最近どうやって過ごしているかを書こうと思います。

とは言っても、ほとんど勉強しかしてなかったのでそのことについてしか書けないですが……。

最初の方はつまんないかもなんで、そういう人は「転機」から読んでください。

これまでのこと

僕が現在取っている授業は3つで、Statistics, Logic and Computation, Enterpreneurshipっていうやつです。

Statisticsは京大でとっていた確率統計学の続きみたいなやつですね。尤度関数・信頼区間を勉強して、今はt分布とかやってます。PRMLっていう機械学習の本でベイズ的考え方(事前・事後分布とか)の基礎を齧ってたこともあってそこまで苦労はしていませんね。
Logic and Computationはコンピュータのための論理学というのが適切な和訳でしょうか。プログラムが適切に動くかどうかを論理を使ってチェックしていきます。数学苦手な自分には辛いですがなんとかついて行ってます。
Enterpreneurshipは楽単ときいていました。騙されました。学期の最後にビジネスアイデアについて15分間プレゼンしないといけません。

 

勉強してて一番楽しいのはStatisticsなんですが、全体に言えることは、どの授業も先生が熱心でわかりやすいってことですね。英語がそんなに得意じゃない自分でも聞こうとしてさえいればスルスルと理解できます。聞こうとさえしていればの話ですが。
たとえば、statisticsの先生が、「統計学的に有意」という言葉がいかにバカらしい(absurd)ものかということを授業時間の半分かけて語ってくれたりしました。京大の授業でも感じましたが、その学問に思い入れのある人の話を聞くというのはとても楽しいものですねえ。

 

ウォータールーは授業1つあたりの時間が長く、授業時間だけで2時間40分/週あります。なので、最大でも学期あたり5つしか授業が取れないようになっています。
とはいっても、僕の週間授業時間はその3倍で8時間。京大でいうと週に5~6コマしか授業がないということに相当します。こちらの課題はかなりヘビーだとはいえ、さすがに忙しくはないです。

なので、最近はずっと図書館とか自宅のリビングで自習してました。ただ、人と話さなすぎて人恋しくなってしまったがために、たまに面白い事実を発見したら興奮するあまり寝ている兄にハイテンションで電話をかけるというめちゃんこ迷惑な奴になっていました。

転機

最近できた知り合いに「ここではみんなFacebookで知り合いを見つけるのさ」という衝撃の事実を聞かされました。
そうです。クラブ活動を宣伝するのもFacebook。起業をしたときに人を募るのもFacebook。友達にメッセージを送るのはLINEじゃなくてMessenger。
京大でいうサークル大百科みたいな紙媒体がないので、僕はほとんど存在を知りませんでしたが、ウォータールーにも日本の大学と同じようにサークルがたくさんあったようです。

まえにディベートソサエティにメールして返事がなかったときも、もう使われてないメルアドが残ってただけで、Facebookページは別にちゃんとありました。

とってもびっくりです。皆さんも僕のネットリテラシーのなさにびっくりでしょうが。
……というわけで、彼にいくつか面白そうなサークルを紹介してもらったので、これからは外に出ていくことも増えると思います。やったね。というお話でした。

これからのこと

なので、これからは紹介してもらったサークルとかの活動にもコミットしてみようかなと思っています。
今は、自動運転車をつくるプロジェクトに入ることになって、そこで画像認識を担当するっぽいです。車載カメラを使って、人とか他の自動車とか標識とかを認識するプログラムを書くのが僕の仕事ですね。目標は1月の全北米大会で優勝することです。
Waterlooは工学系の大学というだけあって、工学部の建物にアホほどお金がかかっています。本物の自動車とか、二足歩行ロボットとか、それらを整備できる専用の格納庫とかがあるめっちゃでかい建物があります。そこでやってるプロジェクトの一つというわけですね。


自動運転車の技術は最近ホットなので、全メンバーが200人くらいしかいないのに毎年800人位新規の応募があってそこから面接で選考してるらしいです。すげえ。

でも、秋学期の選考は僕がカナダに着いたときにはもう終わっていたので入れないんだろうなーって諦めてました。
なんですけど、上に書いた友達の友達(親が日本人なので日本語がわかる)に以前作った太鼓の達人AIの記事を見せたところ、僕のことをいたく気に入ってくれたみたいで、リーダーに直談判して入れてくれることになりました。びっくりです。
なんかこれだけ書くと僕どんな天才なの、みたいに思えますが、そもそも応募してくる人の中でプログラミングができる人自体がそんなにいないっていうのがあるんですね。ですので、「君みたいにプログラミングできて機械学習学んでる人材は大歓迎だよ」って感じでした。

というわけで、これからはもっぱらそれで忙しくなりそうです。

ディベートも……できたらいいなあ……時間あるかなあ……。

 

上に書いた日系人の人なんですが、日本語を親としか話さないから、同年代の日本人と話すのがとても新鮮らしく、いろいろ親切に面白いことを教えてくださいました。

彼に聞いた制度で、まだ参加は未確定ですがおもしろそうなものが、学部生のうちから研究できる制度・URAです。彼もこれを利用して画像認識の研究をしているらしいです。

先生がメンターしてくれるうえ、成績がいい学生だと奨学金まで出るなど、まさに至れり尽くせり。僕は来たばっかで成績が存在しないので、さすがに奨学金は無理ですが。

秋学期に始めるための締切は9月末なので大幅ぶっちなんですけど、「太鼓の達人の記事を英訳してメールしたらたぶんウケてなんとかなるよ」とのことでした。さっきから思ってたんですけど締切が意味をなしてなくないですか?

 

ちなみにその話を聞いて速攻で英訳しました(現金)。あとでメール出してみようと思います。

留学が終わってからのこと

僕が日本に帰れるのは春学期のあとなので最短でも5月頭になります。すると、京大での前期もお休みすることになるので、留年して後期から始めようと思います。となると、10月に後期が始まるまで、5ヶ月間空いてしまうので、そのあいだにインターンでもしようかと思っていました。

という予定を日系人の彼に話すと、「欧米流の履歴書の書き方ってのがあるから、送ってくれたら添削するよ」だそうです。いい人すぎる……。もう彼に足を向けて眠れません……。


あとは、以前、自分のアドバイザーの先生が「もう京大やめてそのままWaterlooに転学したら?」とかいうトンデモプランを出してきてたんですが、正規生としてこっちに在籍することになると学費がとってもお高いので、厳しいかなあと思っていたんです。
しかしなんと、これまた日系人の彼いわく「お給料たくさんもらえるインターンがゴロゴロあるから、普通は卒業する頃にはプラマイゼロになる。だから、お金のことは気にせず自分のやりたいキャリアプランにするべきだ」そうです。ほ、、ほんとうかいそれは!!!??💰💰😍💰💰

トンデモプランかとおもっていたらなんと現実的だったとは。ごめんなさい先生。


まあそれも含めて残り半年の間、じっくり考えてみようかな〜という感じです。

 

こんな長い記事をここまで読んでくれてありがとうございました。それでは、プレゼンのための台本を暗記する作業に戻ります。ばーい。